弊社木工ランドにて約10年前に施工させていただいた、
イペ製ウッドデッキの10年点検に行って参りました。
特に問題となるような腐食や損傷は全くなく、
とても綺麗なグレーウッドとなっておりました。

この物件はコスト重視というご要望にて根太＆床板を
イペ20Ｘ105材で作成しております。
床板の受け（根太スパン）も通常は500ｍｍピッチとしますが
このウッドデッキは600～700ｍｍまで飛ばしてあるところも
ございます。この構造にて問題となる経年変化や劣化は
ございませんでしたが、根太間700ｍｍ飛ばしてる所の
床板材は、少しタワミ感を感じました。
一部、若干のタワミ感は感じましたが問題箇所はございませんでした。

特注にて作成したイペ製テーブルイスセットも全く問題なく、ご使用いただいておりました。

特注にて作成したイペ製ラティスフェンスも全く問題なく、ご使用いただいておりました。

施工後10年が経過した床板イペ20ｘ105です。
隙間3ｍｍにて施工をしました。
施工後、木材の痩せにより、床板隙間は3ｍｍ→5ｍｍとなっておりました。
これも計算どおりなので問題ございません。

ウッドデッキ上には、ウッドデッキの天敵である植栽が多数飾られておりました。
なぜ植栽が天敵かと申しますと、毎日の水やりが、ウッドデッキの耐久性を蝕むからです。
施工時、『同じ場所に植栽を置き、毎日みずやりをするとその周辺が腐食します』と説明を
させていただきましたが、10年間同じ場所に植栽を置き、毎日みずやりをしているそうです。
それでも、植栽置き場付近はまだまだ腐食なく、元気な姿を保っておりました。
やはりイペ材の耐久性は、世界最強クラスだと確認出来ました。

今年の冬あたりに耐久性のことも考え、一度ウッドデッキの塗装を木工ランドに
ご依頼いただく予定で、10年点検をいただきました。
ですが、この自然のグレー色がとても気に入っておられてまして、
塗装による色変化をとても危惧されておりました。

まだまだ耐久性に問題がないようでしたので、塗装なしでも問題ないことをお伝えしました。

このまま無塗装のままでも、あと１０年くらいは全く問題なく耐久することは間違いなさそうです。

イペ材はとても優れた最高級ウッドデッキ材です。