材種紹介：ウリン

クスノキ科。
木材の中で最強を誇る耐久性と硬さ。
曲がりなども生じにくく、安定性が高い。
今後、希少性が増す傾向がある樹種。

ウリン材ってどんな木？

ウリン材はクスノキ科の木材であり、ボルネオ島（1/2インドネシア領土・1/2マレーシア領土）にのみ生息します。“鉄の様に強い” ということからアイアンウッドと名付けられ、ボルネオ島では“生涯腐らない木”といわれております。狂いや伸縮はほとんどなく、水に対する耐久性・相性は世界随一の木。まさに最強の木材といえます。

ウリン材はどんなところに使われているの？

使用場所は重構造物の重要箇所等が多いのが特徴です。
主な場所は、ディズニーシーウッドデッキ、府中競馬場ベンチ、観音マリーナ、松山空港展望台・遊歩道、横浜ベイサイドマリーナ浮桟橋、沖縄サンマリーナホテルサンデッキ、新中川護岸工事・浮桟橋、姫路港・津名港ボードパーク整備・浮桟橋、ウインズ米子ウッドデッキ・ベンチ、愛媛労災特別介護施設、塩原ダムラティスフェンス、君津市総合保健福祉センターテラスなどがあげられます。

ウリン材の人気の秘訣は？

ウリン材には、ブドウやワインなどで有名な“ポリフェノール” が大量に含まれております。ポリフェノールには強い抗菌作用があり、腐れや害虫を防ぐ作用があります。ポリフェノールは太陽光、酸素、水の作用により、色の深みを増して行きます。赤茶色のウリン材は、無塗装でも古めかしく色抜けせず、より深みのある茶（こげ茶）色へと移り変わります。素材の状態でも耐久性が極大のため、塗装の必要性も特にありません。

ウリン材を使う際に気をつけるべき点は？

天然含有されているポリフェノールが、雨により溶け出しコンクリートなどを着色する性質がございます。しかし、これは人体に影響はありません。周囲に着色したポリフェノールは中性洗剤で簡単に洗い落とすことができます。
堅い木材のため、コーススレッドやビス打ちは下穴なしでは大変困難です。木工ランドではビスの皿部分と下穴を同時に穴あけする「皿取りキリ」もご用意しております。これはハードウッド加工に必須のアイテムといえます。
堅い木材のため、電動工具での加工時には必ず、切れの良いカッター（刃物）を取り付け、ゆっくり加工するよう心がけてください。切れないカッターは事故のもとです。
非常に重い木材です。作業効率を悪化させないためにも、出来るだけ短い材料にて設計、施工するなどの対策をお勧めいたします。

木工ランド原産地証明書 FROM A

近年、多種のハードウッドが国内に流通しております。ハードウッドは見た目や匂いから材種を判別しにくいことから、木工ランドでは、輸入取引時に使用する「原産地証明書 FORM A」を掲載することといたしました。

「FORM A」とは、木材原産国の政府により発行される全世界共通の証明書であり、木材の証明と質と量が記載されております。日本国税関にて、関税率を決める参考書類ともなります。様々な原産地証明書が存在しますが、「FORM A」でなければ意味をなしません。木工ランドでは現地を訪問し直接商談、徹底した品質管理を行っております。

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